年末調整の時期に思うこと──節税と恩恵、その両方を静かに見つめてみる

年末調整の書類を見ると、毎年ちょっと複雑な気持ちになる。
ふるさと納税の控除額を確認したり、医療費控除の領収書を集めたり、できる範囲で節税しようと工夫しながらも、どこかでいつも思う。

「私たちは税金に助けられているんだな」 と。

先日、子どもが通っていた小学校を前を通ったら、工事をしていてね。
どうやら各教室に空調をつける工事だったみたい。

あの教室には、夏になると扇風機がぐるぐる回り、冬の体育館はいつも底冷えしていた。
この工事で、今の子どもたちはきっと、もっと快適に学べる。

それを見て、ふと立ち止まってしまった。

これ、全部税金でついているんだよなあ。

もちろん、私たちは生きていく中で「負担」も感じている。
年金、健康保険、所得税、固定資産税。
「またか…」と思う瞬間もある。4

でも同時に、
・学校の空調
・救急車
・道路
・上下水道
・図書館
・公園
・医療費の補助
…こうして目に見えないところで、確かに支えられている。

私が夫の介護でどうしようもなかったとき、医療制度や福祉制度に何度救われたことだろう。
あれがなかったら、きっと私はあの時期を乗り越えられなかったと思う。

税金を払う側であり、支えられる側でもある。
その両方を知っている大人になったからこそ、見える景色がある。

私は節税もするし、ふるさと納税もする。
けれど同時に、
「必要なところに届いているなら、それでいい」と思えるようになった。

自分の中に“納得感”があると、心の負担が減る。
節税も、義務も、そのどちらも「自分の選択」になるから。

年末調整は、ただの事務作業ではなくて、
自分が社会とどうつながっているかを静かに見直す時間なのかもしれない。


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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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