【自宅売却物語第三話|自宅売却は何から始めた?不動産知識ゼロの私が最初にやったこと】

家を手放すことを決めて、子どもにも話した。
気持ちの整理はついた。

でも、ここでひとつ大きな壁にぶつかった。

「で、何から始めたらいいんだろう?」

不動産の知識はほぼゼロ。
家を建てたときはハウスメーカーに言われるがまま進めてきたけれど、
“売る側”になると、まったく勝手が違う。

相場もわからない。
売り時もわからない。
誰に相談すればいいのかもわからない。

感情の問題は一段落したのに、
今度は現実的な「わからなさ」に立ちすくんでいた。


まずやるべきは「相場を知ること」だった

唯一はっきりしていたのは、
相場を知らないままでは何も判断できないということ。

3000万円が妥当なのか、
4000万円なのか、
それとももっと低いのか。

それすらわからない状態で、不動産会社に直接相談するのは怖かった。

そこで使ったのが、不動産の一括査定サイトだった。

正直、最初は少し警戒していた。
営業電話がたくさんかかってくるんじゃないか、
強引に話を進められるんじゃないか、
そんな不安もあった。

でも、何もわからない素人が
「相場感」をつかむには、これが一番早いと思った。


机上査定という存在を初めて知る

査定には大きく分けて2種類あることを、このとき初めて知った。

ひとつは、
机上査定(きじょうさてい)

住所や築年数、広さなどの情報をもとに、
過去の取引データや近隣相場から算出される、簡易的な査定だ。

もうひとつは、
実際に家を見に来てもらう訪問査定

いきなり家に来てもらうのはハードルが高かったので、
まずは机上査定をお願いすることにした。

申し込むと、思った以上に早く反応があった。
数日もしないうちに、5社ほどから連絡が入った。


不動産会社の対応は、想像以上に差があった

対応は、本当にさまざまだった。

電話で
「だいたいこのくらいですね」と口頭で金額を伝えるだけの会社。

一方で、
A4で数十枚分の資料を作り、
近隣相場や地価の推移、築年数による価格変動まで
丁寧に説明してくれる会社もあった。

机上査定なのに、
ここまで根拠を示してくれるのかと驚いた。

この時点で、
「どこに売るか」以前に、
**「どこなら安心して相談できそうか」**が
少しずつ見えてきた。


同じ家なのに、査定額が違いすぎた

そして、査定額が出そろったとき、
私は思わず目を疑った。

同じ家なのに、査定額に大きな開きがあったからだ。

一番高いところと、一番低いところ。
その差は、約1000万円

間違いかと思った。
でも、何度見ても数字は変わらない。

このとき初めて、
不動産売却は
「家の価値」だけで決まるものではなく、
仕組みと立場によって、見え方がまったく違う世界なんだと知った。

なぜ、こんなに差が出るのか。
どの会社を信じればいいのか。

ここから先は、
もう少し踏み込んで考える必要があった。


知らないまま進めなくて、本当によかった

もし最初から、
一社だけに相談していたら。
もし相場を知らないまま話を進めていたら。

私はきっと、
その提示された金額が妥当なのかどうかもわからないまま、
判断していたと思う。

家を売ると決めたとき、
大切なのは「勢い」ではなく、
一度立ち止まって、全体を俯瞰することだった。

この時点ではまだ、
売却の全体像は見えていない。

でも少なくとも、
「何も知らないまま進む」という一番怖い状態からは、
抜け出すことができた。

▶ 自宅売却シリーズのまとめはこちら

▶︎第四話はこちら

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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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