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🦐 荒ぶるエビに全力で振り回された日—わからないものを放置すると、人生はだいたい荒ぶる—
昔、お料理教室のアシスタントをしていた頃のこと。3月の献立は「春のちらし寿司」。干瓢、干し椎茸、れんこん、にんじん……ちらし寿司らしい材料の中に、ひとつだけ謎の単語があった。 「さいまきえび」 「まあ、エビでしょ。エビと言ってるし。」そのまま... -
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「お弁当いらない」と言われた朝。怒りの正体は、大切にされなかった“私の気持ち”だった
朝のキッチンで、子がぼそっと一言。「今日、弁当いらない」 その瞬間、胸の奥にじわっと怒りが湧いた。 私は毎朝、成長期の子どものためにお弁当を作っている。漆のお弁当箱に、炊きたてのご飯、少し甘めの卵焼き、昨夜の残りをアレンジしたおかず。飽き... -
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無断課金事件|第四話「罪は叱る。子は守る。“存在の肯定”で親子は立ち直れる」
無断課金が発覚したあの日。私は怒りで胸が熱くなって、そのあと急に深い悲しみが押し寄せてきた。 「どうしてこんなことになったんだろう」「気づいてあげられなかった私の責任かもしれない」 自分の中のいろんな感情がぐしゃぐしゃに絡まって、私は一度... -
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無断課金事件|第三話「自分に戻る小さな旅。日常の中にあった、本当の癒しの話。」
無断課金事件の話の第三話目です。あの出来事のあと、私はしばらくの間、自分のエネルギーの向け先を変えてみることにしました。家族のため店のため“誰かのため”に使っていた力を、ほんの少し自分自身に返してあげる——そんな静かな意識の転換です。 【① 一... -
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無断課金事件|第二話 怒りの底にあったもの。家族の裏切りではなく、“私の孤独”だった。
無断課金事件の第二話です。「家族に裏切られたように感じた夜。涙の本当の理由は“12万円”ではなかった。第一話では、子どもの無断課金に気づいた日の出来事を書きました。第二話では、あの日の私の“心の中”を静かにほどいていきます。 【① お金の問題では... -
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無断課金事件 第一話|12万円の使途不明金に気づいた日
確定申告をしながら、見つけてしまったもの 毎年のように、確定申告の時期になると1年分のカード明細をまとめて確認します。 その頃、夫の具合が悪くなりかけていて、私は仕事と家事と介護を同時に抱えていました。正直、毎日をこなすのがやっとで、細かな... -
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飲食を続ける女性の“横顔の強さ”に気づいた日──不安と誇りのリアル
仲の良い女将仲間と、久しぶりにゆっくり食事をしました。同じ町でそれぞれのお店を守っている女性たち。会えば自然と仕事の話になるけれど、誰かを責めることも泣き言だけでもなく、いつもただ「飲食って、本当に大変だよね」という一言から静かに始まり... -
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介護する側のケア──「キーパーソン」を任された日の衝撃と、自分を守るための静かな決意
夫の介護が始まった日のことを、今でも鮮明に覚えています。 担当のケアマネさんから「あなたがキーパーソンですね」そう言われた瞬間、私は夫の“保護者”になったような気がしました。 その日から、介護のプロたちがチームとして動き始め、夫を中心とした“... -
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値段より「誰から買うか」。大人になって見えてきたお金の使い方
ここ数年で、買い物の基準が静かに変わったと感じています。若い頃は「同じものなら安いほうがいい」が絶対ルール。でも今の私は、値段だけでは決めない。 もちろん、生活の基本として“節約”は大切。だけどそれと同じくらい、**「誰から買うか」**を意識す... -
暮らしを整える
作り手の顔が見えるものが、暮らしを整えてくれる話
丁寧に選んだものが暮らしに入ってくると、心の風景までそっと整っていく――今日はそんな一日だった。 地元の物産展に、出展者として立ってきた。持って行った私の商品はありがたいことに完売して、ふっと余裕ができたので、会場をゆっくり歩いてみた。 農...