無断課金事件|第三話「自分に戻る小さな旅。日常の中にあった、本当の癒しの話。」

無断課金事件の話の第三話目です。
あの出来事のあと、
私はしばらくの間、
自分のエネルギーの向け先を変えてみることにしました。
家族のため
店のため
“誰かのため”に使っていた力を、
ほんの少し自分自身に返してあげる——
そんな静かな意識の転換です。


目次

【① 一見贅沢に見えるものを、自分に許してみた】

その頃の私は、
自分を立て直すための“燃料”が枯れかけていました。

だから意識的に、
少し贅沢ともいえる選択をしてみました。

・前から気になっていたホテルに泊まる
・少し良い食事をゆっくり味わう
・景色のきれいな場所で静かに過ごす

どれも、普段なら後回しにしていたことばかり。

でも実際にやってみると、
そのひとつひとつが
“自分を大切に扱う練習”のように感じられました。

白いシーツのふんわりした感触や、
丁寧に運ばれてくる温かい料理。

「こんな時間もあっていい」
そう思えた瞬間、少しだけ心が緩みました。


【② けれど、本当に癒されたのはもっと素朴なものだった】

意外だったのは、
贅沢な時間よりも深く沁みたものが
“何気ない日常”の中にあったこと。

・朝の空気のひんやりした匂い
・夕焼けでオレンジに染まる街
・道に落ちた桜の花びら
・金木犀のかすかな香り
・汗をかいた後に入る温泉の湯気
・体が喜ぶようなラーメンの塩気

どれも、特別な場所でも特別な日でもない。
ただそこにあって、
ずっと見過ごしてきただけでした。

自然の中に身を置くことは難しくても、
空は毎日違う表情を見せてくれるし、
季節の移り変わりは近所の道にもちゃんとある。

ふと立ち止まってそれを感じるだけで、
呼吸が少し深くなるのがわかる。

「こんなことでいいんだ」
そう思えた瞬間、肩の力がふっと抜けました。


【③ 今を味わうことは、心の再生にちょうどいい】

以前の私は、
“がんばらないといけない理由”の方を
いつも優先していました。

でもあの日の出来事がきっかけで、
少しだけ価値観が変わりました。

今の私が大切にしているのは、
完璧な非日常でも、
派手な贅沢でもありません。

「今日の中にある小さな美しさを見つけること」

その積み重ねが、
思っていた以上に心を支えてくれる。

そして、心に余白がある時は、
ときどき自分に贅沢もさせてあげる。

それは浪費でも、逃避でもなくて、
私が私らしく生きていくための
大事な“メンテナンス”なんだと思います。


【やさしい余韻】

頑張りすぎた日の後には、
少しだけ自分をいたわる時間が必要です。

大きく遠くに行かなくても、
今いる場所のなかに
心を整えるヒントはたくさんあります。

空の色でもいい。
季節の匂いでもいい。
温かいご飯でもいい。

それらを丁寧に味わえるようになってから、
私はようやく“日常が味方になる感覚”を
取り戻しました。

これからも、
小さな贅沢と、日常の美しさと、
その両方を大切にしながら
自分のペースで進んでいこうと思います。

第四話は今回の事件を経て、親として子に何を伝えたのか。そこを深掘りしてみました。

第一話はこちらから
第二話はこちらから
第四話はこちらから


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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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