月の満ち欠けと、私たちの揺らぎの話

施設にいる夫に面会へ行った帰り道。
すっかり暗くなった空の上に、ぽつんと月が浮かんでいた。

月はいつも同じ形じゃない。
満ちたり、欠けたり。
その引力で海面が引っ張られるほどの力を持っている。

海の水にあれだけ影響を与えるものが、
人間の私たちに何の影響もないはずがない──
ふとそんなことを思ったの。

日常では、いつも同じクオリティで仕事をすることが求められる。
それは社会の秩序としてとても大切で、
私もそのルールに支えられてきた一人。

でもね、その一方で
「人間にも満ち欠けがあっていい」
そう思う瞬間があるの。

疲れが出る日、
どうにもやる気が湧かない日、
なんだか胸がざわつく日。

それは壊れているわけでも、怠けているわけでもなくて、
ただただ “月のリズムのような揺らぎ” を受けているだけなのかもしれない。

社会生活の中では、
たしかに揺らぎが許されない場面もある。
責任の重さで押しつぶされそうになる日だってある。

だからこそせめてプライベートでは、
自分のリズムを大切にしていい。
できなかった日があっても、
動けない瞬間があっても、
自分を責めなくていい。

月だって、満ちたり欠けたりしながら、
ちゃんと夜空に光を届けてくれている。

私たちも同じで、
満ちる日も、欠ける日もあるからこそ、
人生が静かに続いていくんだと思う。

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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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