■TOBという言葉を見てドキッとした日
ニュースで「スター精密がTOB(株式公開買付)の対象になった」という文字が目に飛び込んできた。
正直、最初はドキッとした。
「えっ、TOBってなんだっけ?」
株をやっているとはいえ、私も専門家ではない。
なんとなく“会社が株を買い占めるやつ”というくらいの認識で、詳しく理解していたわけではなかった。
でも落ち着いて情報を整理してみると、こういうことだった。
「スター精密という会社を買い取りたい企業が現れて、
今の市場価格より高い値段で買いたいと言っている」
つまり、私のような株主にとっては有利な話。
しかも私が持っていたスター精密の株はNISA枠。
売却益に税金がかからないうえ、
11月〜12月のこの時期に売却すれば、
翌年1月にはすぐにNISA枠が復活する。
「これは悪い話じゃない」
そう思い、冷静に売却を決めた。
■TOBとは?ざっくり言うとこんな仕組み
TOBとは「Take Over Bid(テイクオーバービッド)」の略で、
日本語では株式公開買付という。
ある会社が、別の会社の株を「市場(証券取引所)」ではなく、
あらかじめ決めた価格と期間で、まとめて買い取りますよと呼びかける仕組みのこと。
買い取る目的はいろいろだけれど、主にこんなパターンがある。
- 友好的TOB:経営統合やグループ化など、話し合いのうえで行う
- 敵対的TOB:相手の同意なしで買い占める、いわゆる乗っ取り目的
今回のスター精密の場合は、親会社が完全子会社化するための友好的TOB。
経営を安定させるための動きというわけだ。
■TOBが株主にとってチャンスになる理由
TOBの買付価格は、多くの場合市場での株価より高く設定される。
理由は簡単。株主に「その値段なら売ってもいい」と思ってもらうため。
たとえば、株価が1,800円のときに「2,200円で買い取ります」と発表されれば、
その差額で利益が出ることになる。
実際に発表後の株価はTOB価格に近づいていくので、
わざわざ応募しなくても市場で売却してもほぼ同じ値段で売れるケースも多い。
だから今回のように、にーさ枠で保有していた私は、
市場で2,200円前後で売却し、利益を確定することにした。
■今回の結果と気づき
結果として、100株保有で約7万円の利益。
にーさ枠だったので税金もゼロ。
しかも売却時期がちょうど年末だったので、
翌年にはにーさ枠がリセットされ、また新たに投資できる状態に。
まさに「偶然が重なったラッキーなケース」だった。
でも、この経験で強く感じたのは、
**「知っている人が得をする」**ということ。
TOBの仕組み自体は決して難しくないのに、
知らないとチャンスを逃してしまう。
ニュースをスルーせず、冷静に調べて判断することが大切なんだと実感した。
■まとめ:投資はギャンブルではなく、知識とタイミングの掛け算
TOBは、投資初心者でも体験する可能性のある“特別な売却チャンス”。
ただし、必ず利益が出るとは限らないし、
応募の方法やタイミングによって結果は変わる。
だからこそ、焦らず「自分で理解して動く」ことが大切。
※本記事は、私自身の体験と一般的な仕組みの説明を目的としたものであり、
特定の投資行動を推奨するものではありません。

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