こんにちは、菊池百合子です。
地方都市での暮らしや家族の介護、仕事、そしてお金のこと。
そのすべてを“整えながら”進んできました。
前回の第1話では、
「投資詐欺に遭った友人2人の実例」 を通して、
優しい人ほど狙われやすい現実をお話ししました。
では──
なぜ優しい人、真面目な人、素直な人ほど詐欺に遭いやすいのか?
今日は、その“心の仕組み”を静かにほどいていきます。
■人は「感情」で動き、「理屈」で正当化する
まず知ってほしい大前提があります。
人間は、感情で動き、理屈で決断を正当化する生き物。
詐欺師はここを熟知していて、
“優しい人の心の動き” を正確に利用してきます。
■① 承認欲求:「あなたの気持ち、わかりますよ」が危険な理由
人は誰しも
「分かってほしい」
「味方でいてほしい」
という気持ちを持っている。
特に、40〜60代の女性は、
家庭・仕事・介護・親の問題で
「自分の気持ちを吐き出す場所」 が少なくなりがち。
だからこそ、占い師やコミュニティで
“優しく受け止めてくれる人” に心を許してしまう。
詐欺師はこの心理を、最初に必ず使う。
・共感
・寄り添い
・味方の態度
この3つで“心の扉”を開けさせるのが手口。
■② 返報性の法則:優しくされると返したくなる
人は無意識のうちに
「してもらったら返したい」
と感じる生き物。
少額で儲けさせてくれる
→「この人はいい人だ」
→「信じて返報しなきゃ」
→ 大金を預ける
この心理の連鎖は、詐欺の王道パターン。
“最初だけ儲かる” という構造が、
この返報性を利用している。
■③ 一貫性の法則:一度信じると、後戻りできなくなる
人は
「自分の判断は間違っていない」
と思いたい。
だからこそ、
・少額を預けた
・ちょっとだけ儲かった
・周りもやっていそう
・この人は親切だし、裏切らないはず
こうした“小さな積み重ね”が
気づかぬうちに 判断を固定化 してしまう。
仮に途中で「あれ?」と思っても、
自分の選択を否定することが怖くて
引き返しにくくなる。
これが 一貫性の法則。
詐欺師は、この「心理の坂道」を作るのが本当に上手い。
■④ FOMO(取り残される不安):焦りの気持ちは判断を狂わせる
仮想通貨の友人が陥ったのが、この心理。
FOMO(Fear Of Missing Out)
=取り残される不安
人は、
「今動かなきゃ損する」
「みんなが儲かってるのに私だけ…」
という状態にめっぽう弱い。
詐欺師はLINEグループで盛り上げ、
この感情を意図的に作り出す。
焦りは冷静さを奪い、
手間を惜しませ、
“預けます” という最悪の選択をさせる。
■⑤ 孤独:「誰にも相談できない時」が一番危険
これは年齢を重ねるほど深刻になる。
- 家族には言いづらい
- 友人には恥ずかしい
- 一人で抱え込みがち
50代の女性は特に、
“決断を自分一人で抱えがち” という背景がある。
詐欺師は、
「1対1の関係」
「秘密を共有する空気」
を作り、相談の道を塞ぐ。
孤独に判断すると、
正常な判断力は保てない。
■⑥ 認知のズレ:「優しさ=信頼できる」と勘違いしてしまう
詐欺師の多くは、驚くほど“優しい”。
優しい=信用できる
これは、私たちが長年刷り込まれてきた価値観。
でも大人になると、
優しさと誠実さは、まったく別物。
ここを区別できるかどうかが
“騙されない力” につながる。
■【まとめ】優しい人が騙されるのは、弱いからではない
ここまで読んでくれたあなたに、
ひとつだけ強く伝えたいことがある。
優しい人が騙されるのは、弱いからではない。
人を信じたいという“強さの裏返し”なんだ。
ただし──
その強さを守るには、知識と距離感が必要。
第3話では、
今日からできる 「お金の護身術」10のルール を、
具体的な行動ベースでまとめていきます。
静かに整えて、静かに自分を守る力。
一緒に身につけていこう。
▼《騙されないための、お金の“静かな護身術”》シリーズ
▶ 第1話:優しい友人2人が投資詐欺に遭った日──「危うさ」の正体
▶ 第2話(この記事):なぜ“いい人”ほど騙されるのか──心の癖と心理バイアス
▶ 第3話:今日からできる「お金の護身術」──騙されない10ルール

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