飲食店経営×シングル育児×介護。アラフィフの私が“時間を生み出す人生戦略”を編み出すまで

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どう考えても、一人で回るわけのない毎日だった

夫が難病になった頃。一番きつかった。

飲食店経営、シングル育児、そして夫の介護。

どう考えても一人で全部抱えられる量ではないのに、
当時の私は 「私がやらなきゃ」 と信じ切っていた。

根性論で乗り切ってきた昭和世代。
「気合いでなんとかする」という価値観が染みついていた。

でも、介護も育児も経営も——
全部“長期戦”だった。

その事実に気づかないまま1年走った結果、
体は先に壊れた。

笑顔が消え、余裕も消え、
朝起きて立ち上がるのがつらくなる。

その時やっと分かった。

気合いだけでは、この生活は乗り切れない。

ここから、私の“時間をつくる戦略”が始まった。


外注を覚えた日。家事代行は“贅沢”じゃなくて必要経費だった

最初にしたことは、
自分の手から離してもいいものを手放すこと。

家事代行は「裕福な人のもの」と思っていたけれど、
実際は真逆。

困っているときほど、使った方がいい。

月に1〜2回、掃除をお願いするだけで
心の余裕も体力も全然違う。

体が壊れたら店も家庭も全部崩れる。
それを理解したからこそ、外注は“生き残るための投資”だった。


仕事を棚卸しして“任せる勇気”を持った

次に取り組んだのは、
仕事の棚卸し

当時の私は、「私が全てやるのが当たり前」と思っていた。
でもそれでは体がもたない。

まずは、誰がやっても同じ結果になる業務——
掃除、米を研ぐ、補充作業など——をスタッフにお願いした。

すぐに任せられない仕事も、
「どうすれば渡せる形になるか?」を考えながら
小さく区切って手放していった。

任せるほど、時間が生まれる。
その時間でさらに仕組み化が進む。

このサイクルが回り始めたとき、
私は初めて「経営者としての視点」を持てた気がした。


時短家電は“自由時間を買う投資”だった

家事は気合いでやる時代じゃない。

圧力鍋や電子レンジ調理など、いろいろ試したけれど、
中でも“ガス乾燥機”は本当に私を助けてくれた。

  • 洗濯物を入れるだけで
  • 天候に左右されず
  • 50分でふわふわ
  • 日曜夜の給食着もノーダメージ

心の余裕はこうして生まれてくる。

時短家電は贅沢ではなく、
自分の人生の残り時間を買う行為。


介護は長期戦。だから“チーム戦”に切り替えた

介護は気合いでなんとかする世界ではない。

まずは夫のことを地域包括支援センター相談する。そこでケアマネージャーが紹介されたら今後について実務的なものを話し合う。

ケアマネさんはソリが合わなければ変えることもできる。

親身になってくれるケアマネさんと相談し、
使えるサービスを全部聞き、
合うものだけ選んで取り入れた。

訪問の服薬管理、ヘルパー、デイサービス…。

介護に“自分ひとりでやるべき理由”なんてどこにもない。


営業時間を短縮したら、売上が1000万円落ちた

限界が近づいているのは分かっていた。

だから私は覚悟を決めて、
営業時間を短縮する決断 をした。

その結果——
売上が 年間1000万円減少

想定内とはいえ、胸がざわついた。

  • お客様が戻らなかったらどうしよう
  • 予想以上に売上が落ちたら?
  • 家庭も店も守れなくなるかもしれない

不安で眠れない夜もあった。

でも、それでも私は決断した。

なぜなら——

私が倒れたら、店も家庭も一緒に倒れる。

無理に走り続けるのは、未来を潰す選択だった。


「今は波の底。でも方向を間違えなければ、また浮上できる」

不安に押しつぶされそうなとき、
私は視点をグッと高くした。

人生には波がある。
店の売上にも波がある。
体調にも波がある。

今はただ波の底にいるだけ。
方向を間違えなければ、また浮上できる。

売り上げの減少は営業時間を短くしたことが原因。
長期でお店を閉めなければお客様は極端には離れないはず。

店を畳むのではなく、
“細く続けて、浮上のタイミングを待つ”という戦略だった。

この視点が、私を救った。


1000万の穴をどう埋める? → 新しい物販事業を立ち上げた

売上が落ちた分の補填が必要だった。

その時に踏み出したのが、
お店の味を活かした“オリジナル商品”の販売。

料理に使っていた秘伝の味を、
家庭でも使える形にアレンジした。

最初は小さな挑戦だったけれど、
気づけば店の新しい柱になっていた。

転んでも、絶対にタダでは起きない。

これは私の生き方そのものだと思う。


現場を整えきったら、売上はV字回復した

縮小営業の期間、私は“休んでいた”わけではない。

  • 現場の動線を整え
  • マニュアルを作り
  • 仕込みや焼きの基準を統一し
  • スタッフ教育を進め
  • 家庭の仕組みも整え
  • 自分の体調も立て直した

こうして土台を固めきった状態で
営業時間を戻したら——

売上も利益も、驚くほどのV字回復。

縮小は後退ではなく、
未来のための“助走期間”だった。


時間は「探す」ものではなく、つくるもの

飲食店経営、育児、介護。
全部を完璧にやろうとすると、一番大事な自分が壊れる。

時間は自然には増えない。

削ぎ落とし
任せる
外注する
仕組み化する

この4つの組み合わせで、人生は軽くなる。

もし今、時間に押しつぶされそうな誰かがいたら、
今日の私の経験が少しでも力になれば嬉しい。

アラフィフの今だからこそ言える。

時間は、つくれる。
人生は、立て直せる。
そして必ず浮上できる。


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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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