持ち家か賃貸か、その前に―家を買ったことも、手放したこともある私の考え方

持ち家か、賃貸か。
この問いに、私は何度も答えを変えてきました。

9年前は、夢と希望で注文住宅を建てました。
そして今は、賃貸を選んでいます。

9年前、夢と希望で建てたマイホーム

9年前、私は大手ハウスメーカーで注文住宅を建てました。
間取りも設備も、暮らしやすさも、ひとつひとつ考えて。

完成した家で過ごす毎日は、本当に気持ちのいいものでした。
今でも、あの家で過ごした時間に後悔はありません。

正直に言えば、
夫の病気がなければ、今も間違いなくあの家に住み続けていたと思います。

マイホームを持つことの喜びや安心感は、
実際に経験したからこそ、はっきりわかります。


ライフプランが、根底から覆された日

転機は、夫の難病でした。

それまで「想定内」だと思っていた人生が、
一気に別のものになりました。

働けなくなるかもしれない。
収入が減るかもしれない。
これから先、何が起きるかわからない。

頭では「リスクがある」と理解していたつもりでも、
実際に自分の身に起きたときの重さは、まったく別物でした。


持ち続ける選択も、確かにあった

誤解のないように言うと、
あのまま家を持ち続けても、
ローン返済ができなくなる状況ではありませんでした。

「持ち続ける」という選択も、十分に現実的だったと思います。

それでも、私は売却を選びました。

なぜなら、
夫の病気をきっかけに考え始めたのは、
「今は大丈夫か」ではなく、「もし次に何か起きたらどうなるか」
だったからです。

今は夫の病気。
でも、次は私かもしれない。
そのとき、身動きが取れない状態になっていないだろうか。

そう考えたとき、
「まだ選択肢があるうちに決断したい」と思いました。


家族の形は、時間とともに変わっていく

もうひとつ、大きかったのは家族の変化です。

子どもは、少しずつ大きくなり、
あと数年もすれば家を出る可能性が高くなってきました。

そのとき、
この家は本当に必要なのか。
この広さ、この場所、この固定費を、
これから先も背負い続ける意味があるのか。

答えは、少しずつ変わっていきました。


だから私は、どちらも否定しない

マイホームを持つ喜びも、
賃貸で身軽に暮らす安心感も、
どちらも実際に経験したからこそ、言えます。

・夢と希望で家を建てる選択
・状況が変わり、手放す選択

どちらも、私にとっては正解でした。


このブログで書いている、2つの視点

このブログでは、
住まいについて、2つの視点から整理しています。

  • まとまった現金がある場合に、
    資産の置き場所としてどう考えるか
    → ①の記事へ
  • 住宅ローンを組んで家を所有した経験から、
    所有とリスクをどう捉えるようになったか
    → ②の記事へ

どちらか一方が正しい、という話ではありません。
今の自分が、どの立場にいるかで、
読む記事も、考え方も変わっていいと思っています。


最後に

持ち家か、賃貸か。
その前に考えてほしいのは、

自分の人生に、もし想定外のことが起きたとき、
それでも動ける選択になっているか

ということです。

私は、
家を持ったことも、手放したこともあるからこそ、
今の選択に納得しています。

そして、
この考え方も、
また数年後には変わっているかもしれません。

人生のフェーズが変われば、
答えが変わるのは、自然なことだと思っています。

このブログでは、住まいについて
立場の違う2つの視点からも整理しています。

・まとまった現金がある場合に、
 資産の置き場所としてどう考えるか
 →【3,000万円があるなら、家を買う前に一度考えたいこと

・住宅ローンを組んで家を所有し、
 その後に手放した経験から考えたこと
 →【住宅ローンを組んで家を持ち、手放して気づいたこと

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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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