連帯保証人を頼まれたとき、すぐに返事ができなかった理由──入院保証人を引き受ける前に考えたこと

家族や親族が入院することになり、
「保証人をお願いできない?」
と頼まれたとき、私はすぐに返事ができませんでした。

借金の連帯保証人ではない。
入院の際に必要な保証人だということも分かっている。
それでも、「連帯保証人」という言葉が、思った以上に重く感じたのです。

この記事では、
私が入院の保証人を頼まれた側として、なぜ一度立ち止まったのか
そして最終的にどう考えて引き受けたのかを、正直に書いてみたいと思います。


なぜ、すぐに「いいよ」と言えなかったのか

今回、保証人を頼まれたのは、弟夫婦の子どもが入院したときでした。
可愛い甥っ子の入院と聞けば、力になりたい気持ちは当然あります。

頭では分かっていました。

  • 借金の連帯保証人ではないこと
  • 医療費の支払いに関する保証だということ

それでも一瞬、言葉に詰まりました。

理由ははっきりしています。
「リスクが低い」と理解していても、
「責任を引き受ける」という言葉が感情的に重かった
からです。

理屈と気持ちは、必ずしも同じスピードで動いてくれません。


入院時の保証人とは、どんな役割なのか

私が今回頼まれた保証人は、
病院が治療費を取りっぱぐれないための制度としての保証人でした。

具体的には、

  • 保証額の上限は30万円
  • 高額療養費制度を使えば、実際に30万円に達する可能性は低い
  • 弟夫婦は経済的にもきちんとした家庭

という条件でした。

条件だけを見れば、
私が大きなリスクを負う可能性はかなり低いと言えます。

実際、私自身も、夫が入院した際には、
同じように保証人をお願いした経験があります。

だから最終的には、保証人を引き受けました。

それでも、「分かっているからすぐ引き受けられる」とはならなかった。
そこに、この制度の難しさがあると感じています。


それでも「連帯保証人」という言葉が引っかかった理由

一番引っかかったのは、
「連帯保証人」という言葉そのものでした。

実際のリスクは限定的でも、

  • 責任の範囲が感覚的に分かりにくい
  • 万が一のとき、自分はどこまで関わるのか
  • 将来、自分が同じ立場になったとき、頼める相手はいるのか

そんな考えが、次々に浮かびます。

今は健康でも、
この先どうなるかは誰にも分かりません。

お金だけで解決できる仕組み
──例えばデポジットを預けることで保証人を省略できる制度──
があれば、気持ちの負担はずっと軽くなるのではないか。

病院側でも未払いの治療費が増えていると聞きます。
制度として必要なのは理解しつつも、
「人の善意」や「断れなさ」に依存している部分には、
やはり疑問が残りました。


私が出した結論と、今思っていること

最終的に私は、保証人を引き受けました。
でも、すぐに返事ができなかった自分を、今は責めていません。

あの一瞬のためらいは、

  • 冷たいからでも
  • 非協力的だからでもなく

**「ちゃんと考えようとしていた時間」**だったと思っています。

リスクが低いと分かっていても、
感情が追いつかないことはあります。
それは自然なことです。


同じ状況にいる人へ

もし今、
入院の保証人を頼まれて、
すぐに答えが出せずにいるなら。

  • 迷っていい
  • 立ち止まっていい
  • すぐに決められない自分を責めなくていい

保証人になるかどうかは、
善悪ではなく「判断」の問題です。

一度立ち止まること自体が、
無責任なのではなく、
自分と相手の関係を大切にしようとしている証拠だと、私は思います。


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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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