不安は、誰にとっても避けられないものです。
手術の説明を受けたとき、
家族の病気、
お金の不安、
仕事のプレッシャー、
将来の見えなさ。
50代になると、
人生は「正解のない出来事」の連続になりますよね。
そんなとき、
不安に飲まれる人と、
同じ出来事でも心が揺れにくい人がいます。
その違いは、ひと言でいうと “視点の置き方”。
私は長い間、人生のいろんな局面で不安と向き合ってきて、
ある方法が大きく心を助けてくれています。
それが──
■ 未来を見るのではなく「未来から今を見る」という視点
これは特別な力ではありません。
誰でもできる、視点の切り替えです。
私は不安が強くなったとき、
半年後、一年後、五年後…
未来のどこかで落ち着いて過ごしている“私”を思い浮かべます。
そして、その未来の私が、
今の私を見ているような感覚 になるまで
視点をそっと引き上げるんです。
その未来の私は、
手術がうまくいった後の穏やかな表情だったり、
子どもが元気に育って生活が落ち着いている姿だったり、
老後に静かな時間を味わっている姿かもしれません。
大切なのは一点。
未来は、私の想像の中で“最も良い方向に落ち着いている”と決めておくこと。
その“いい未来”に立って、
その地点から今の私を見つめる。
すると、不思議と心が落ち着いていきます。
■ 未来の前提を変えると、今の景色が変わる
心理学では、この考え方を
「再評価(reappraisal)」 と呼びます。
未来が暗い前提だと、
今の出来事はすべて脅威に見える。
反対に、
未来が明るい前提を置くと、
目の前の悩みは“通過点”に変わる。
未来が決まっているわけではありません。
ただ “どの未来を前提にして今を見るか” を
自分で選ぶだけなんです。
この視点を持つと、
不安の暴れ方がまったく変わります。
■ 人は「過去を見るとき」すでに俯瞰している
未来を俯瞰するのは難しそうに聞こえますが、
実はほとんどの人が、
日常的に似た感覚をつかっています。
たとえば──
数年前のことを思い返したときに、
「大変だったけど、なんとかなったな」
「焦らなくてもよかったのに」
「結果的にあれでよかった」
そんなふうに“上から”過去を眺めることがありますよね。
これは立派な 俯瞰視点 です。
未来に対しても、
同じことをすればいいだけなんです。
つまり、
過去を見るときの視点を、未来側にも伸ばす。
そうするだけで、
未来の私が今の私に静かに声をかけてくれるような感覚になります。
■ 俯瞰の視点は、人生を一本の線として見ること
人生を“点”ではなく“線”として見ると、
今の出来事に過剰反応しなくなります。
・不安
・焦り
・イライラ
・判断ミス
・人間関係の衝突
これらは「ズームが近すぎる」から起きるもの。
ズームアウトして、
自分の人生を上から眺めるように見ると──
良い出来事も、
苦しい出来事も、
一本道のほんの一部分でしかないことに気づく。
未来が明るい前提なら、
今はただの途中。
どんな出来事も“冒険の一コマ”になる。
■ 未来基準で生きると、不安はこう変わる
未来から今を見ると、不安はこう変わります:
✔ 今の不安が“人生全体の中のひとコマ”になる
✔ 感情に飲まれなくなる
✔ 冷静な判断ができるようになる
✔ 情報に振り回されなくなる
✔ 詐欺や過剰な不安商材に引っかからなくなる
✔ 医療判断やお金の判断がぶれなくなる
✔ 介護や子育ての迷いが軽くなる
未来基準の視点は、
心の安定だけでなく 選択の質を高める効果 があります。
■ 今日からできる「未来基準」3ステップ
未来基準はスキルです。
特別な人だけのものではありません。
誰でも、今日からできます。
① 安心している未来の“私”を想像する
半年後、一年後、五年後の自分が、
穏やかに暮らしている姿を思い浮かべる。
② その未来の私が“今の私”を見ていると想像する
未来の私は、
今ほど不安がっていない。
それが感覚としてつかめるまで、
そっと視点を引き上げる。
③ 未来から今を見下ろすと、判断が変わる
「これは通過点」
「あとで見たら大したことじゃないかもしれない」
「未来の私はここを抜けている」
その感覚が、不安を静かに落ち着かせる。
▼ 今日のまとめ
📌 不安に飲まれないための視点
① 未来を見るのではなく、未来から今を見る
② 未来は“最も良い方向に落ち着いている”と前提を決める
③ 過去を見るときの俯瞰視点を未来にも向ける
④ 人生を“点”ではなく“線”で捉える
⑤ 不安はなくならなくても、扱い方は変えられる
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