投資の話になると、
「どの銘柄がいいのか」
「いつ買うのが正解か」
そんな話題がどうしても多くなる。
でも私は、投資を始めたときから
そこを一番の論点にしてこなかった。
なぜなら、
私の人生では投資が主役ではないからだ。
介護もある。
仕事もある。
家事もある。
趣味もある。
限られた時間とエネルギーの中で、
投資にすべてを注ぎ込む前提は、最初からなかった。
だから私は、
ダーツ思考で投資を考えることにした。
ダーツ思考で考える投資とは何か
ダーツ思考とは、
未来を当てにいかず、
何が起きても人生が詰まない盤面を先に整え、
起きたことに応じて一手ずつ調整していく考え方だ。
投資に当てはめると、こうなる。
- 当てにいかない
- 外れても生活が壊れない
- 続けられる形を優先する
投資で一番避けたいのは、
間違えたときに取り返しがつかなくなること。
ダーツ思考では、
最初からその形を排除する。
個別株は「勝てば大きい」が前提の世界
個別株投資を否定するつもりはない。
当たればリターンは大きいし、
知識や分析を楽しめる人には向いている。
ただ、現実として
個別株の世界はこういう場所でもある。
- 相手は膨大な資金と情報を持つ機関投資家
- 個人は情報面でもスピード面でも不利
- 勝つには集中投資になりやすい
集中投資は、
当たれば大きいけれど、
外したときの痛手も大きい。
それは「勝負」としては魅力的でも、
人生設計としてはリスクが高すぎる。
少なくとも、
私が選びたい形ではなかった。
ダーツ思考は「勝負しない」ための思考ではない
ここは誤解されやすいところだ。
ダーツ思考は、
臆病だから勝負を避ける考え方ではない。
むしろ逆で、
どう転んでも人生が詰まないようにしながら、
チャンスは確実に取りにいく
ための思考だ。
そのためには、
- 投資対象を広げる
- 一点に賭けない
- 時間を味方につける
必要がある。
余剰資金で、全世界に、長期で投資するという選択
そう考えたとき、
私の投資はとても普通の形に落ち着いた。
- 余剰資金で
- 全世界株式に
- 長期で投資する
いわゆる、
NISAでオルカンを積み立てて長く保有する形だ。
これは、
ダーツ思考でなくても
多くの投資初心者にとって最適解だと思う。
でも、私がこれを選んだ理由は少し違う。
私は、投資に時間をかけられない
正直に言うと、
私は投資に多くの時間を割けない。
相場を毎日チェックしたり、
決算を追いかけたり、
売買タイミングに頭を悩ませたり。
そういう時間があるなら、
- 仕事に使いたい
- 家族のことを考えたい
- 体を休めたい
- 趣味を楽しみたい
そう思ってしまう。
だからこそ、
時間をかけなくても成立する投資
を選んだ。
これは投資を軽く見ているからではない。
むしろ逆で、
人生全体を壊さないために、投資を裏方に回した。
全世界に投資するのは「当てないため」
どの国が伸びるか。
どの企業が勝つか。
それは誰にも分からない。
分からない前提に立つなら、
最初から当てにいかない方がいい。
全世界に広く投資するというのは、
- どこが勝っても取りこぼさない
- どこかが沈んでも全体は残る
そういう設計だ。
派手さはないけれど、
外したときに詰まない。
長期投資は「才能がなくても勝率を上げられる」
短期の値動きを当てるには、
才能も時間も必要になる。
でも長期投資なら、
- 判断回数を減らせる
- 感情の介入を減らせる
- 市場の成長をそのまま受け取れる
特別な才能がなくても、
勝率を上げることができる。
ダーツ思考では、
この「勝率」という考え方がとても重要だ。
一発で当てるより、
続けた人が残る方がいい。
同じ選択でも、迷わなくなるという違い
NISAでオルカンに投資する。
それ自体は、特別な選択ではない。
でも、
- なぜそれを選んだのか
- 何を捨てて、何を取ったのか
ここが整理できているかどうかで、
続けられるかどうかが変わる。
ダーツ思考で考えていると、
- 下落しても想定内
- 他人の成功談にも振り回されない
- 「これでいい」と腹落ちする
投資が、
生活のノイズにならなくなる。
ダーツ思考で考える投資の結論
ダーツ思考で考える投資は、
- 一番儲かる方法を探すことではない
- 一番派手な勝負をすることでもない
人生を詰ませない形で、
チャンスに参加し続けることだ。
だから私の投資は、
とても普通で、地味だ。
でもそれは、
何も考えていないからではない。
考え抜いた末に、
これ以上いじらないと決めた結果だ。
投資に正解はない。
でも、詰まない設計は作れる。
私はこれからも、
ダーツ思考で、静かに投資を続けていく。
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