長女の呪縛をそっと手放すとき ーー 介護と自分の人生に境界線を引く

長女として生きてきた半世紀のあいだ、
あなたはずっと「がんばること」が当たり前だったのかもしれない。

小さい頃から求められてきた役割。
“上の子だから”という言葉に、何度も背筋を伸ばしてきた日々。

その積み重ねは、
強さでもあり、優しさでもあり、
そしてときには、重たすぎる責任でもある。

親に介護が必要になったとき、
その長年の役割が、また静かにあなたの肩に触れてくる。
「やらなきゃいけない気がする」
「私がしないと誰もやらない」
「迷惑をかけられない」

そんなふうに思ってしまうのは、とてもよくわかる。
だって、ずっとそうしてきたのだから。

でもね。
もし今、心や身体が限界に近づいているなら、
いったん手を離してもいいんだよ。

介護は、ひとりで背負うものじゃない。
愛があるからこそ、無理は長く続かない。
強さがあるからこそ、疲れも深くなる。

あなたが深呼吸できる場所、
心が少し軽くなる時間、
そういうものを持つことは、
わがままでも逃げでもなくて…
むしろ、介護を続けるために必要な“栄養”なんだ。

涙が出るほどつらい日があったら、
それは「休んでいいよ」というサイン。
喧嘩してまで頑張らなくていい。
罪悪感に押しつぶされなくていい。

自分を満たした上で、
できる範囲で関われば、それで十分。
その距離感こそが、あなたの大切な人生を守ってくれる。

介護のかたちは一つじゃない。
愛し方のかたちも、一つじゃない。
あなたがあなたの人生を大切にすることは、
親不孝なんかじゃなくて、
「長く続けるための優しさ」なんだよ。

どうか、自分の心を真ん中に置いてあげてね。

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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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