人の相談に“つい深入りしてしまう”優しさは、
ときに自分をすり減らします。
この話は、境界線シリーズのなかでも
「他人の問題と自分の課題を分ける」 ことに焦点を当てたエピソードです。
同じように悩む方の支えになれればと思って書きました。
■相手の成長を信じてみる
誰かに悩みを相談されるたび、
私はつい全力で抱え込んでしまうタイプだった。
長女気質のせいか、
「なんとかしてあげなきゃ」と思ってしまう。
放っておけないし、自分が支えれば状況が良くなるような気がしていた。
でもね、ある時ふと気づいたの。
その優しさは、時に相手の成長を奪い、
そして私自身をも疲弊させてしまうんだ、って。
■ 相談に来る人は、大きく二つに分かれる
これ、読者の皆さんも「あるある」だと思う。
① 混乱の真っ只中で、何が問題か見えないタイプ
気持ちがぐちゃぐちゃで、
そもそも何に困っているのか整理できず、
感情の嵐に巻き込まれている状態。
② 心の中では答えが出ているのに、誰かに肯定してほしいタイプ
もう自分では方向が決まっている。
ただ、その背中を誰かにそっと押してほしい。
どちらにしても、必要なのは
“こちらが背負うこと”ではなく、
“状況の整理”と“情報へのアクセス”なんだよね。
■ 私が今やっていることは、ただこれだけ
深入りするのをやめたあと、私がするのはシンプル。
- 事実の確認
- 問題の優先順位づけ
- 必要な支援が何かを一緒に整理
- 使える制度や専門家の情報提供
ただ、これだけ。
すると不思議なことに、
ほとんどの人が勝手に自分で解決していく。
私は「そばにいる伴走者」にはなるけれど、
「おんぶに抱っこされる存在」にはならない。
■ 境界線を引いたら、心がふっと軽くなった
前の私は、相手の問題に全身で飛び込んで、
同じように悩んで、疲れ果てて、
最後には自分の生活にまで影響が出ることがあった。
でも境界線を引いたら、
不思議と問題がスッと解けるようになった。
それは私が冷たくなったんじゃなくて、
「相手には相手の人生の宿題がある」と理解できたから。
私の優しさは、
相手の自立を奪うためのものじゃない。
■ “悩む権利”まで奪ってはいけない
人は悩むことで考え、成長し、変わっていく。
助けたくなる気持ちをぐっと飲み込むのは難しいけれど、
その悩みはその人の人生の一部。
奪ってはいけない“プロセス”なんだよね。
私はただそっと整えてあげるだけでいい。
旅の途中で、水飲み場の場所を教えてあげるように。
前よりずっとラクになったし、
相手も前より早く立ち上がれるようになった。
■ 読者へのメッセージ
もし今、誰かの悩みを抱え込みすぎて苦しくなっているなら――
あなたは優しい人。
でもその優しさを、“自分を壊す形”で使う必要はない。
一歩引いても、
あなたの愛情はちゃんと届く。
境界線シリーズのまとめはこちら↓
理不尽な相手に心を乱されないために
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