不安は“分解”すれば小さくなる。人生の1割に備える整理術

「心配事の9割は起こらない」と言われる。
でも、人生には避けられない“残り1割”が確かにある。
病気、介護、お金、暮らしのこと。
その1割が現実になった瞬間、
心は一気にざわついて、
何が問題なのかも分からなくなる。
不安とは、曖昧だから大きく見えるもの。


不安が現実になってしまった時、あなたならどうしますか?


目次

🔍 不安を小さくするコツは「分解する」こと

不安は、そのまま胸の中に置いておくと“巨大な塊”になる。

でも、
紙に書き出すと、一気に“扱える問題”に変わる。

不安の正体が見えれば、
どこから手をつければいいかは自然とわかりはじめる。

大きな不安を小さな不安にまずは分解しよう。


✍️ 不安を分解するための「7つの質問」

これは、私が夫の病気に直面したとき、
実際に書き出して使った“思考整理ワーク”をベースに作ったもの。

今の不安を、以下の7つに分解してみてほしい。


① 事実:何が“実際に”起きている?

感情ではなく、事実だけを書く。

例)
・診断結果
・今の体の状態
・家計の数字
・仕事の状況


② 情報:わかっていること/わからないことは?

・治る病気なの?
・治らないとしたらどうするの?
・夫が働けないとして貯金からどのくらい持ち堪えられる?

「知らない」が多いと不安は膨らむ。
ここで整理するだけで心は落ち着きやすくなる。


③ 支援:使える制度やサポートは?

役所、病院、保険、家族、友人、外注サービスなど。
使える制度を探す。
どこに相談したらいいか情報を集める。

「全部自分でやる前提」を手放すステップ。


④ 優先順位:今すぐ必要なのはどれ?

・病気の治療については医師に任せる。
・これからの生活費のことを考えよう。
・1年は持ち堪えられる。
・その間にできることを考えよう。


大きな不安も、
実際には“今日やること”は1〜2個だけ。


⑤ お金:必要な出費と補える資源は?

・治療にはいくらかかる?
・生活費を抑えれば思っているよりも大丈夫かも。
・働けなくなった場合の障害年金の請求はできる?

ここは極めて重要。
数字を出すと、不安の輪郭がはっきりする。


⑥ 暮らし:日常をラクにする方法は?

・家事、送迎、食事、手を抜けるところはどこ?
・共倒れにならないためにどうする?


生活を整えることは心を守ることでもある。


⑦ 心:いま一番つらい感情は何?

悲しみ
不安
怒り
無力感

溢れる感情は無視しないで味わう。
今私は悲しいんだ、不安なんだ、と感じる。
気持ちを押し殺しているといつか爆発する。
まずはそれを“認める”ことが、次の行動の土台になる。


🧩 実例:夫の病気に向き合ったときの私のメモ

実際に私が書いた項目はこうだった。

  • 治療方針は?
  • 信頼できる病院は?
    通いやすい開業医で専門性の高いところか、検査もスムーズな総合病院か。
  • 受けられる支援制度は?
    介護保険?高額医療制度?障害年金?
  • それらの申請方法は?
  • 必要書類は?
  • 家計の見直しはどうする?
  • 働けない期間はどう備える?
  • 子どものケアは必要?
  • 家事の外注は?費用は?
  • 助けてくれる人は誰?
  • 何が一番辛い?

私の頭の中でもう一人の私が質問をするように情報を整理していく。
書き出した瞬間、不安は“巨大な塊”ではなくなった。

これはただの
「いくつかの問題の集まり」
であって、
一つずつ対処すればいいだけだった。


🌱 不安は“消す”ものじゃなく、“扱える形にする”もの

不安ゼロの人生なんてない。
でも、不安を“課題”に変えれば、
人は前に進める。

書くことは、心を整理する技術。
迷いの霧を晴らす、いちばん静かで確実な方法。

人生の1割に向き合うときこそ、
私たちは自分の“静かな強さ”を思い出す。

今日、たった1つでいい。
小さな項目を、メモに書き出してみてほしい。

大きすぎて対処できないと思っていたことも
箇条書きにすることで解きほぐれて小さくなっていく。

そこから、前に進む道が静かに開いていく。
丁寧に、ひとつずつ進みましょう。

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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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