自宅売却の流れと注意点【完全実務版】|失敗しない手順・費用・不動産会社の考え方

この記事は、
**これから家を売る人が「判断を間違えないための実務ガイド」**です。

感情や体験談は省き、

  • 売却の手順
  • お金が動くタイミング
  • 注意すべきリスク
  • スケジュールの考え方

といった、実際に使うための情報だけを整理しています。


目次

自宅売却の基本的な手順

一般的な自宅売却の流れは次の通りです。

  1. 一括見積もりを取る
  2. 査定額を確認する
  3. 不動産会社を選定する
  4. 仲介契約を結ぶ
  5. 売却広告を出す
  6. 内覧対応
  7. 仮契約
  8. 住宅ローン本審査
  9. 本契約
  10. 引き渡し・引越し

多少の前後はありますが、
この流れを把握していれば大きな判断ミスは避けられます。


売却にかかる費用と支払いタイミング

査定・広告費

  • 査定は基本的に 無料
  • 広告費も原則 不動産会社負担

売主が支払う主な費用

  • 仲介手数料
     → 成約価格の3%+消費税
  • 支払いタイミング
     → 引き渡し完了後

売却活動中に、売主が先にお金を支払うケースはほとんどありません。


契約後にキャンセルした場合のリスク

注意が必要なのは 売買契約後 です。

  • 売主都合で契約解除
     → 仲介手数料が発生
  • 買主への違約金
     → 手付金の倍額

「どこまでが戻れる段階なのか」を、
契約前に必ず確認しておく必要があります。


査定額の考え方と注意点

査定額=売れる価格ではない

  • 実際の成約価格は、査定額より下がるのが一般的
  • 目安として 2割程度下がる ケースも珍しくありません

極端に高い査定額には注意

  • 囲い込み目的の可能性あり
  • 「まず預かるため」の数字である場合があります

査定額が妥当かを自分で確認する方法

専門知識がなくても、次の方法で確認できます。

  • SUUMO
  • アットホーム

で、近隣中古物件の成約価格をチェックする。

これだけでも、
その査定が現実的かどうかの判断材料になります。


不動産会社は敵ではない|基本的な考え方

不動産会社は、売主の敵ではありません。

なぜなら、不動産会社の報酬は
成約価格の3%+消費税 が基本であり、
成約価格が高いほど取り分も増える からです。

つまり、
売主と不動産会社は「高く売る」という目的が一致しています。

重要なのは、

  • 複数社と実際に会う
  • 相性を見る
  • 誠実に動いてくれる担当者を選ぶ

不動産会社は「使う相手」ではなく、
一緒に高く売るためのパートナーとして選ぶのが現実的です。


仲介手数料と情報公開の仕組みについて(補足)

仲介手数料の 3%+消費税 は、
法律で定められた 上限額 です。

実務上は、取引条件や状況によって
必ずしも固定とは限りません

また、不動産取引では、

  • 売主側
  • 買主側

の両方から手数料を受け取る
「両手取引」 になるケースもあります。

物件情報は、
国土交通省指定のシステムである レインズ に登録され、
他の不動産会社にも共有される仕組みになっています。

これらを知っておくことで、
不動産会社の提案や動きを
感情ではなく構造として理解しやすくなります。

※ 仕組みの詳細や注意点は、別記事で解説しています。


不動産会社と話すときの基本姿勢

  • 知ったかぶりは不要
  • ただし 完全に丸腰は避ける

用語を完璧に理解する必要はありませんが、
質問ができる程度の基礎知識は必要です。

事前学習としては、
漫画の『正直不動産』のような分かりやすい教材が実用的です。


内覧対応の現実と、無駄を減らす考え方

内覧は、
知らない人が自分の生活空間に入ってくる工程です。

特に「住みながら売却」する場合、
内覧対応は想像以上に負担になります。

そのため、不動産会社に対して
内覧希望者が住宅ローンの仮審査を通過しているか
を確認しても問題ありません。

売主側の負担を減らすための、合理的な判断です。


高く売るために最も影響が大きい要素

結論は明確です。

見た目(写真・内覧)が最重要。

  • 写真撮影前
  • 内覧前

の掃除は、費用対効果が非常に高い工程です。


今すぐできる具体的な対策

  • 水洗金具を磨く
     (100均のマイクロファイバークロスで十分)
  • 排水溝の匂い対策
     (パイプスルーでOK)
  • 写真撮影は
     午前中の自然光が入る時間帯

手間は少なく、効果は大きい部分です。


引き渡し時期は「転居逆算」で決める

仮契約時に決める 引き渡し日程 は非常に重要です。

  • 転居先探しは引越し予定の約2か月前 が目安
  • 早すぎると二重支払いのリスク
  • 遅すぎると住居未確保のリスク

仮契約の段階で
少し余裕のある引き渡し日 を設定できると、
後半の負担が大きく減ります。


まとめ|この記事の位置づけ

この記事は
**自宅売却物語の「実務編」**です。

  • 感情や背景 → 自宅売却物語
  • 判断・手順・注意点 → この記事

必要なところだけ拾って、実務に使ってください。


免責事項
この記事は、筆者自身の経験と調べた範囲の情報をもとにまとめています。
不動産取引は状況によって大きく異なるため、最終的な判断は不動産会社などの専門家にご相談ください。
本記事は判断材料の一つとしてお読みいただければ幸いです。

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この記事を書いた人

菊池百合子|50代・飲食店経営・海と山のある地方都市在住
家を手放して暮らしを再設計し、
50代からのお金・不動産・介護・働き方を整えてきた生活者です。
不動産売却の実体験、介護と仕事の両立、NISAや高配当株の運用など、
「人生後半を軽やかに生きるヒント」を等身大で発信しています。

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