感情に振り回される人と、感情を乗りこなす人の違い
私の人生には、いいことも悪いこともたくさんありました。
その渦中にいるとき、喜怒哀楽が一気に押し寄せてきます。
今振り返ると、私はその感情の扱い方が、少しずつ洗練されてきたのだと思います。
嬉しさを否定していた頃
管理栄養士の資格に一発合格したとき、本当はとても嬉しかった。
でも私はこう思いました。
「管理栄養士なんて、この世にたくさんいる。大したことじゃない」
謙遜が美徳とされる文化の中で、
せっかく湧き上がった嬉しさを、自分で閉じ込めてしまったのです。
でも後になって気づきました。
嬉しさを否定すると、脳はそれを“報酬”として認識しない。
「これは大したことじゃない」と判断された出来事は、
次の努力の燃料にならない。
せっかく頑張ったのに、自分でその価値を下げてしまっていました。
辛さを我慢し続けた結果
夫の病気が分かったとき、本当に辛かった。
でも私はこう言い聞かせていました。
「世の中にはもっと辛い人がいる」
「これくらいで辛いなんて言ってはいけない」
悲しみや苦しさを、理屈で押し込め続けた結果、
ある日、体が動かなくなりました。
介護うつ寸前。
起き上がることすらできなくなって、ようやく分かったのです。
感情を無視すると、必ず別の形で表に出る。
感情に“浸る”と決めた
そんな経験を経て、私は決めました。
感情が出てきたら、まずはその感情に浸る。
- 嬉しいときは、些細なことでもちゃんと喜ぶ
- 自分を褒めて、乾杯する
- 悲しいときは、安全な場所を確保した上で、我慢せずに泣く
感情をきちんと解放すると、不思議なことが起きます。
気持ちはスッと軽くなり、
「じゃあ、どうしようか」と自然に前向きな思考が戻ってくる。
振り回されるのではなく、乗りこなす
感情に振り回される、というのは
感情を無視することでも、抑え込むことでもありません。
ただ感情に飲み込まれて、次の行動を選べなくなる状態のこと。
一方で、感情を乗りこなすとはこういうことです。
- 感情が出ることを否定しない
- 一度しっかり感じ切る
- その上で、次の選択を自分で決める
人間なのだから、感情が出るのは当たり前。
問題は、その激しい感情をどう扱うか。
それは、いつでも自分で選ぶことができます。
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